大学生でTOEIC990点満点をとった話

K.K
ITスタートアップ企業のエンジニア。
大学2年次にハワイ大学マノア校に交換留学。
大学在学中にTOEIC990点満点を取得。

大学生でTOEIC990点満点をとった話

私は大学4年生と社会人1年目のときに2回連続でTOEIC990点満点を取得しましたが、この記事では私がいかにしてTOEIC990点を取るに至ったかについて記したいと思います。これまで取り組んできたことのピース1つでも欠けていたらTOEIC990点は達成していないと思うので、高校生から大学生のときに取り組んできた英語学習全般について語ります。なのでTOEICに一見関係無いような内容も含む場合があります。長文となってしまいますが、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。
TOEICの試験対策については機会があれば別の記事にしたいと思います。

【忙しい人のための5秒でわかるこの記事が伝えたいこと】
ローマは一日にして成らず、英語も一日にして成らず。
毎日たくさん触れることが大事。できれば中学高校英語から。

高校時代

地方の県立高校入学後、英語に関して苦手意識は無いものの、特に得意というわけでもなく、3つある習熟度別クラスで2つ目のクラスにいました。
そんな私ですが、1年の冬に英語に目覚める出来事が発生します。
我が校には、宿泊施設に1泊2日(学年によっては2泊3日)缶詰になって、起きてる間はひたすら講義や自習に打ち込む、「学習合宿」という名の伝統行事がありました。
英語では、指定教材の英単語帳の一部(304個)を覚えるという課題があり、最初は304個を2,3回に分けてテスト、合宿の最後には304個すべてが出題されるテストがありました。最初は知らない単語も多かったですが、暗記とセルフチェックを繰り返した結果、計608問を全問正解することができました。
その出来事以降、だいぶ英文が読みやすくなったり、目に入った物の英単語がぱっと頭に思い浮かぶようになったりし、一気に視界が開けた感じになりました。また、これで自信がついたことで、これまでよりだいぶ多くの時間を英語の勉強に割くようになりました。

単語と文法を覚えることが好きで、2年生にもなると、電車の待ちの時間や乗車中、学校での休み時間等は単語帳や文法問題集を見ることが多くなりました。学習中の単語帳に掲載されてる英単語に見慣れてきたら、音声を聞きながら単語帳を毎日1周することも珍しくなくなってきました。以前のように紙に書いて暗記しようものなら、1日に数十個が関の山だったでしょう(しかも復習がしんどい)。音声を聞いて声を出しながら単語学習をするようになってからは、大学入試で出題されるような発音・アクセント問題の間違いも激減しました。
文法に関してはNext Stageという問題集が大好物で、ある例文を見たら、問われてる文法知識は何で、その例文はどのページのどこにあるかくらいまでは覚えていました。
単語も文法も1回で理解して覚えるのは無理な話なので、毎日反復するようにしていました(少なくとも前日に学習した範囲は必ず)。
気づいたら2年生以降の文理別の校内テストではほぼ常に1位を取るようになっていました。
とはいえ全国で考えると、河合塾あたりの模試なら偏差値70前半、場合によってはそれ以下とかいうレベルだったと思います。

3年生0学期(※自称進学校でよく使う)か3年1学期くらいからセンター形式の問題を解くようになりましたが、最初は150〜160点台でした。
私は問題を解くのがかなり遅い部類で、当初は最後の長文を解ききれず大量に失点していました。
それでも知識のベースがあったことが幸いし、問題演習を重ねるごとに点数は上がっていきました。
センター直前にもなると、センター試験形式の英語筆記は190点台、リスニングは20点台半ば〜40点台前半をとることが多かった気がします。
リスニングに関しては対策が手薄だったこともあり、いつも足を引っ張っていました。
大学入試では、国公立大学も前日程期・独自日程での試験で2大学に合格していましたが、4年間でかかる費用を鑑み、学費全額免除の特待生に選んでいただいた地元の私立大学に(当時は泣く泣く)入学することになります。国公立大学の個別学力試験や私立大学の試験科目・配点が、英語が得意であった自分に有利であったため、振り返ってみると英語を勉強しておいてよかったと思います。

大学時代

入学した途端に勉強をしなくなって頭が錆びついていくのは嫌でしたので、授業以外でも自分で何かしら勉強しようと思いました。
そこで、勉強する対象として英語を選びました。
英語を選んだのは、英語に苦手意識がなかったことと、とりあえず英語を勉強しておけば、大学での英語の授業もいい成績が取れるし、就職にも多少は役立つだろうという割と軽い考えからでした。
まず目指したのは、高校3年生のときに4点ほど足らずに不合格になった英検準1級に合格することでした。
圧倒的に合格してやろうと、第1回試験までにキクタンとPass単熟語の英検準1級と1級(4冊)と、そのついでに大学の授業で使ってた速読速聴・英単語Core1900を覚えたと記憶しています。このときに集中して語彙力アップに努めていたことで、検定試験の範疇であれば語彙力不足で歯が立たないということはほとんど無くなりました。(そして無事に英検準1級に合格することができました。)
やはり大学に入ってからも毎日単語帳を1周していました。
往復2時間の電車通学、バスの待ち時間、授業の空きコマ等はなるべく英語学習に充てていました。

時を同じくして、懇意にしていただいた教授から協定校への交換留学を勧めていただきました。
これまでは、海外に行くというのは想像しただけでも自分にとってとてもハードルが高いものでした。
お金もかかるし、性格はわりと内気で、外国語を話すのも好きではなく、飛行機も乗ったことがなく日本の本州からさえ1度も出たことがなかったからです。
でもこのときは、不安を感じる一方で、世界中から学生が集まる舞台で自分の力を試してみたいと思いました。
交換留学では、日本で在籍している大学に授業料を納めていれば、派遣先の大学への授業料の支払いは不要でした。
私は日本の大学でも授業料を全額免除していただいていたので、懸念となっていた費用面でのハードルが下がったことも留学を後押ししました(それでも結構かかりましたが)。
記憶が正しければ、1年次の年明けに協定校への交換留学生を選抜する試験がありました。
英語での小論文や面接のほかに語学試験のスコアが要件としてあり、大学が実施するTOEFL ITPの試験のスコアでも提出可能でした。
そのため1年の12月のTOEFL ITPに向けて、英検の学習と並行してTOEFL ITPの学習もしていました。
このTOEFL ITPのStructure and Written Expressionのセクション(いわゆる空所補充問題や誤文訂正問題)の対策によって、英文構造を見極める力がだいぶついたと思います。このときのスコアは560でした。
(あれ、まだTOEICの話出てきてないですね。。。)

ここでようやくTOEICの登場です。
1年の冬になると、大学でTOEIC IP(団体試験)の受験者募集の掲示がありました。
また、うちの大学は当時でいうTOEIC公開テストの一部の回の試験会場にもなっていました。
これまで英検とTOEFLにしか興味がありませんでしたが、なんだかんだで巷ではTOEICのほうが話題なので、1年1月のTOEIC IPと1年3月の公開テストを受けてみることにしました。
TOEIC対策は試験前に公式問題集を解いたくらいだったと思います。
初めてのTOEICの結果は、1月TOEIC IPが865点(L:450 / R:415)で、3月TOEIC公開テストが895点(L:455 / R:440)でした。
英検やTOEFLの勉強をしていたのでTOEICが難しすぎると感じることはありませんでしたが、200問を2時間で解くのに要求されるスピードや集中力は相当なもので苦労しました。

結局2年生の8月の渡航までに895点以上のスコアは出せずに留学生活が始まります。
(ちなみにこの年の6月に受験したTOEFL ITPは573点に上がりました。)
留学先にはノルウェー、台湾、オーストラリア、アメリカ本土なども候補にありましたがハワイ大学を選びました。
この留学では、相手が何を言っているかわからない、話そうとしても英語がすぐに出てこない状況に数多く直面し、
しかも外交的な性格でもないため現地でのコミュニケーションはかなり苦労しました。
聞くことや話すことを軽視してきた今までの自分の学習の方法を恨む一方、リーディングの理解度チェックやレポートの課題では、ネイティブの学生よりも良い点数をもらうこともあり、単語や文法をしっかり勉強することは間違いではなかったと確信を得ることもできました。
数々の苦労がありながらも多くの方のサポートを得て、2年の12月末に留学生活を終えました。

2年の3月に帰国後初めてとなるTOEIC公開テストを受験し、925点(L:460 / R:465)を取りました。
留学中は英語自体の勉強は特にしていませんでいたが、政治学を始めとする、リーディングの課題が100ページ単位で出されるクラスを履修していたため、TOEICのPart 7の長文に対する抵抗はかなり減りました。
リスニングも、試験用の音声だけあってさすがに現地の英語より聞き取りやすいので、ある程度余裕をもって聞けるようになりました。
留学を通して英語の知識が増えたというよりも、英語を前にしたときのマインドセットが変わったことによりスコアが上がったように感じます。

当時は950点を取ったらTOEICの受験はやめようと思っていましたが、ついに大学3年の6月(2014年6月)に受験した公開テストでは980点(L:485 / R:495)を取ってしまいます。
しかし人間は欲深いもので、いざ満点まであと10点となると、どうせなら満点を取りたいと思うようになりました。
満点を取れるまで抜けられない泥沼に足を踏み入れてしまいます。

ただ、留学を経験して以降、海外においては自分の中途半端な英語力は何の強みにもならない、英語以外の知識も必要だと思うようになりました。また、「世界から見た日本」に興味を持つようになり、当時の専攻とは違う法律や国際政治を勉強するようになりました。
英語を勉強の対象として見ることは減り、英語試験の対策は試験直前に集中して取り組むようになりました。
それ以外のときは、購読していた英字新聞を読んだり卒業論文の情報収集・執筆のために英語を用いるのが中心でした。
TOEFL ITPは3年時に(たしか)623点を取得し、英検は大学生のうちに1級の1次試験に3度合格しました。
読んでいて知的好奇心が刺激されるTOEFLや英検の長文問題とは違い、TOEICの文章はビジネスや日常生活での作り話に過ぎないので、勉強がはかどりませんでした。しばらくはただ受験するだけの状態が続き、900点台半ばをうろちょろしていました。

大学4年生になってからは就活準備が重なり、TOEICのことを考える暇がありませんでしたが、
内定が出て秋も深まってくると、さすがに在学中に満点をとりたいと思うようになりました。

模試を解いて時間感覚を研ぎ澄ますのと同時に、満点を目指す人向けの問題集を解きました。
模試だと200問解いてわからない問題は数問しかないですが、難易度が高い問題集はそういう高得点者が間違いやすい問題を集めてくれてるので時間あたりのコスパが良いです。
時間をはかって200問を通しで解くのも大事なので、いずれにしても模試は解きました。
電車の中では文法特急シリーズなどを解きまくっていた気がします。

そして大学4年の1月のTOEIC IPで990点満点を取ることができました。
さらに社会人になって受けたその次のTOEIC公開テストでも990点満点を取り、数年にわたるTOEIC生活に別れを告げたのでした。

最後に

巷では、なるべく手っ取り早くTOEICの点数を上げる方法論がはびこっていますが、TOEIC対策に特化した勉強では、遅かれ早かれ伸び悩みが来ると思います。
高校レベルまでの単語・文法を体系的に身に着け、普段から新聞や趣味のサイトで生の英語に触れていれば試験対策にもスムーズに取り組めます。
英語の資格試験で問われる文法知識は、高校で学ぶものとそう変わりません。
単語に関しても、一般的なものを身につけた上で、各試験に頻出の単語を学んでいくほうが抜け漏れが無くなります。
旅行用途ではなくビジネスプロフェッショナルとして英語をお使いになる方には、付け焼き刃でなく一生使えるきちんとした英語を身に着けていただきたいと思っていますが、そのためには少なくない時間をかけなければいけないと思います。
記録が残っていないので推測になってしまいますが、私の場合は大学時代に2,000時間前後は英語学習に費やした気がします。
社会人の方々は特に時間が限られてる方が多いので、求められる能力に応じて学ぶ対象を取捨選択し、少しでも効率が良い方法をとる必要があるでしょう。
そういった意味では、私がやってきたことをそのまま適用するのは難しいでしょう。
また、私の学生時代の勉強方法も完璧なものではありません。
英語を読んだり単語を暗記することが中心で、特に話す練習は著しく欠如していました。
なので話すことに関しては今でもだいぶ苦労しています。
しかし、TOEICで満点をとったこと、日常で英語を読むことに関してあまり苦労していないことを考えると、
私が学生時代に取り組んでいたことが皆様の参考になる部分もあるではないかと思い、今回の記事を書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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