「途上国で活躍をするために必要な英語力とは」

ライター:K.F
東大卒、バックパッカー、日本での就業等を経て日本のITスタートアップのインド法人代表として
「機会が無い人に機会を与える」ことを目的に活動

求められる英語力

私はインド・ルワンダ・ニカラグアなど途上国の仕事をし、かつインドでは2年以上住んでいる。
インドでは手前みそだが、29歳当時、人材紹介会社時代には日印混合チームで2年目に社内でトップコンサルタントとして表彰され、マネージャーとして2人の日本人と3人のインド人チームを率いた。

そこでインド初め途上国で活躍するために必要な英語力がどの様なものであるか、実体験から書いていく。

端的にまとめると以下が必要だ。

1.文章を読む力
2.説明する力
3.聴く力
4.書く力

いわゆる英語の4技能(Reading, Speaking, Listening, Writing)にあたるのだが、それぞれ具体的にどの程度必要かを説明したい。

必要な4技能

1.文章を読む力
途上国の多くが英語は第二言語だが、仕事で関わる場合、契約書や会社説明資料、メールのやり取りは英語で行われる。
その英語はビジネスで関わるとなるといわゆる「ビジネス英語」もしくはそれ以上必要になる。
とくに契約書の英語は独特な表現が多く、最初は読解に苦しむ。
とはいえ、社内に法務の人がいれば彼らに確認を任せることもできる。

会社説明資料やメールに関しては分からなければフリーで使える翻訳ソフトがあるので最初はそれを活用しながら業務を進めても良いだろう。
一番重要なことは「読み間違えて仕事の前提が変わってしまうこと」だ。

2.説明する力
前提として説明するためにはいくつかの方法がある。例えばこれらの様なものがある。
・パワーポイントの資料を用いて説明する
・メールで説明する
・口で説明する
・紙に書いて説明する
・身振りで説明する
これらを様々な状況に合わせて全て組み合わせるという前提がある。
そのためにどの様な英語力が必要かというと、大したレベルではない。
具体的には、伝えるべきことを伝えるための単語、あまりにもおかしくならない程度の文法構成力ぐらいだ。
実は英語力以上に必要なことは「伝える姿勢」と「伝える工夫」だ。
仕事の上で伝えることは語学関わらず伝えた相手に特定の行動をとってもらうことが目的である。
この目的を果たすことができればペラペラと早いスピードで話す必要はない。
相手も英語が母国語でない以上、英語が得意でない人も多い。重要なのは卑屈にならず堂々と(普通に)伝えることだ。その姿勢はとりわけマネジメントの場では効果的。

さらに活躍するためにはプレゼン資料など1対多の場で使う資料を作成したり、シニアクラスの顧客担当者と話したりすることになる。
その場では日常会話の雑談しつつ関係構築することから自社資料を用いて説明する、相手の課題を把握すること、それに対して解決を提案すること、契約の話をし、クロージングすることとビジネスで必要な会話が行われる。その際にあまりにも一定の英語表現のみでは相手にされなくなる。

3.聴く力
この力は大変重要。
相手の言いたいことを聞き取ることは言うまでもなく重要だが、かつ意図をくみ取り、重要でない情報と重要な情報を判断できるようになる必要がある。
重要ではない情報をダラダラと説明する人もいるので、それを見分けて(聞き分けて)時には遮ることも重要。
途上国の英語というのはどこに行っても癖があるので、働く土地の英語に耳を慣らすことは非常に重要。最初は意味が分からなくても現地のニュースを流しっぱなしにしたり、動画を流しっぱなしにしたりすると良い。
そもそもアメリカ英語も聞き取れないという方でも、実はインド英語は聞き取りやすいなどということもあるので、あまり卑屈にならずに挑戦してみることを進める。

4.書く力
メールや仕事上のチャットレベルであればいわゆる定型文をいくつか使えれば取り急ぎは問題ない。
最初はこのレベルから仕事が普通にできる。
そして使用する場面ごとにだいたいテンプレがネット上に落ちている。
なのであまり高いレベルは必要なく、むしろ必要なことを検索し、その表現を毎回覚えていくという程度でも良い。

最も重要な事

よくある質問として「Toeicで何点ぐらい必要か?」というものがある。
しかしこの質問はあまり的を得たものではない。そもそも通常日本で受験しているToeicは読みと聞くことのみで、かつ4択式という形式で行われる。さらに聞く試験ではとてもきれいな英語のみが流されている。よって800点あれば凄い=海外で活躍できる英語力があるというのは幻想で、あくまで読みと聞くことの最低限の能力としてどのぐらいあるのかという指標にしかならない。敢えてインドで活躍するための点数という指標を出すとすれば、600点あれば最低限クリアしている。そこからどう「英語力」を付けるかはToeicでは測ることはできない。

何よりも重要なことは「英語力を常に高める努力をしつつ、目の前の仕事、相手に対しては現状の力で最大限のコミュニケーションを取ろうと努めること」だ。
これは姿勢にもあたるのだが、その姿勢はチームや相手に伝わり、多少英語ができなくても「仕事で活躍」することはできる。
反対に英語だけ話せるが仕事ができない人にならないために、海外で活躍するとは何か、仕事で活躍するためには何が必要かを考え、実行し、高めることが重要だと考える。

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