日本と海外との残業観の違い

ライター:K.F
東大卒、バックパッカー、日本での就業等を経て日本のITスタートアップのインド法人代表として
「機会が無い人に機会を与える」ことを目的に活動

残業代という概念

日本ではホワイト企業・ブラック企業という言葉の後ワークライフバランスが叫ばれ、残業は悪いことだという論調が表に出て久しいが、インドで活躍する日本人が見た当地との比較のもと、違いを記していきたい。

まずインドにはそもそも残業代という概念がない。

時給制の仕事というものはあるが、ホワイトカラーでオフィスワーカーの人間が定時を超えて働いたから1.25倍の給料がもらえるということは無い。

そうなると、当然従業員は短い時間で仕事を終わらせ少しでも残業せずに帰ろうとする。

良く見れば効率が良い。

ただ悪く見れば仕事が終わらなくても帰る人もおり、責任感が無いともとれる。

この責任感が無いという発想はいかにも日本的で合理的ではなく、インド含めおそらく他国の人からもなかなか受け入れられないだろう。

契約として縛っている時間以上に働かせようという意図自体が彼ら彼女らからしたら間違っており、仕事が多すぎて終わらないのであれば人を雇えばよいという発想が主流だ。

日本の場合は仕事が終わらない責任は個人に帰結させがちだが、インドの場合は会社に帰結させるという発想が強い。

そのため、必然的に残業が発生していることは会社の落ち度であり、人員計画を見直すべきだという発想になる。

インド人から見ると日本人はとても良く働くと言われるがそこには賞賛と皮肉が共に混ざっている。

インド人と日本人の一日の違い

インド人の同僚の1日のイメージはこうだ。

朝6時頃起きてヨガをし、朝食を家族とともに食べて出勤。夜は定時ぴったりか10分後程度に帰路に就く。夕飯を家族とともに食べ、自身の子供や親との団らんのひとときを過ごし、自分のやりたい勉強、キャリアアップにつながる勉強をして就寝する。

※彼は日本語を学んでいた。

日本で働いていた時の日本人の同僚の1日のイメージはこうだ。

起きてあわただしく準備をして満員電車とともに出勤。夜は残業2時間ほどして同僚や先輩と飲みに行く。夜24時前に帰宅し、シャワーを浴びて寝る。

※家族とは離れて暮らしていることが多い。

価値観の違い

上記は1例に過ぎないが、「残業をする・しないという価値観」にはこの原因として「家族を大切にしているか」、「自分の能力向上のための時間を確保しているか」という要素も絡んでいるように思われる。

どちらが良いということではないが、残業をすると多くお金がもらえる仕組みに加えて解雇がしにくいという実態がある以上、生産性は低くなり、何もせずに会社に残っている人がいる状態は日本に残り続けるだろう。

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